「自分を形成してきた生い立ち」③
そんな子供頃を過ごした私ですが、父と母から教わった事が沢山ありますが、大きく 3 つのエピソードが心に残っています。
1 つ目は、ある日、私が目覚めると母がベランダで洗濯物を干していました。
その母に私が
「お母さん、今日の天気はどう?」
と聞くと母は
「今日はいい天気よ」
と返ってきました。
私が改めて起きて外を見ると雨だったのです。
雨を見て私が母に
「えっ!天気悪いやん!」
と聞くと、母からは
「天気がいいかどうかを聞かれたけど、雨でもいいよね!」
と伝えられた時、
「なるほど!人によって同じ現象でも見方を変えると人によって良いも悪いも変わるんだ」
と母から教わりました。
2 つ目も母の事ですが、私の弟が母のお腹(生まれる前の赤ちゃん)にいる時に、栄養が取られ髪の毛が抜けていったのですが、母から
「稔(弟)が生まれる前は髪が無くなって大変だったのよ」
と写真を見せる度に聞きました。
このエピソードは私の会社の「創業の精神」でも書いていますが、私が美容師になるきっかけとなり、そして美容室を創業していった一つになっています。
3 つ目は父からです。父はどちらかと言うと少しお金使いが荒かった人です。
腹巻からお金を出して買い物する!
そんな父親でしたが、仕事は一生懸命に休まず朝も夜も働く父親でした。
そんな父からは
「人を見たら泥棒と思え!決して騙されるな!人の保証人にはなるな!」
と教わりました。
どうやら私が幼少期の時に、友人と会社を設立しようとしましたが、その友人に騙された事があったようです。
なので、父から先ほどの事を良く利かされていきました。
そして過去を受け取り直すと、大きく 2 つの事を思い出します。
「なんで貧乏人の家に生まれてきたんだ!世の中は不幸だ!」
と自分の生まれた事への劣等感。
2 つ目は、私は長男として生まれてきたのに、親戚のおばちゃんに養子に出されそうなになった事で、「自分は必要ない」という“自分は価値がない”という事です。
そして、この大きな 2 つの事から、私が決めた事は「将来は社長になって金持ちになってやるぞ!」でした。
しかし、幼少期にそんな想いをしたにも関わらず、心の底では沸々と思っていても中学生や高校生時代は漠然と生活していました。
高校生になってからは、少しおしゃれをするようになり、当時の男性では珍しく美容室に通うようになっていました。
そして、「手に職を付ける方が将来は安定するんじゃないか」と思い、美容師か調理師になろうかと考えるようになっていました。
美容師の道に進むかを悩んでいる時に父から
「そんな仕事して将来どうするんや!歳を重ねると仕事出来なくなるぞ!」
と言われた時、
「いや!大丈夫!絶対に自分の店を出すから!そうすれば必ず生きていける!」
と根拠もなく父に伝えましたが、自然と自分が勝手にした父との約束でした。


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