「社会人からの私の形成」①
美容学校を卒業し、19歳の時、地元の小さな美容室に8年ほど勤めました。
負けず嫌いの私は、先輩に負けるものかと深夜1時や2時まで一生懸命に技術を磨いていきました。
とても居心地のいいお店でしたが、自分の腕がどこまで通用するか知りたくなり、26歳の時に都会(梅田)にある美容室へ入社しました。
そのお店では、入社して7ヶ月目には上位の成績を出すことができ、チーフという役職に抜擢されました。
チーフ(副店長)という立場が自分の姿勢を変え、注意される側から注意する立場へと変わっていき、自分自身にも厳しく他人にも厳しく接するようになっていきました。
実は、幹部になって初めて、分かったことがありました。どうやらこの会社は、幹部(会社)対スタッフという形で仲が悪かったのです。
私がチーフになったことで、スタッフの会社に対する不平不満の矛先(ほこさき)も私に向かってくるようになったのです。
この時初めてリーダーシップの取り方や在り方、組織で生きていく上での必要な事や難しさ、自分の心の中の葛藤など大きな経験する事が出来ました。
丁度この頃、プライベートでは、私の母親は乳がんで入退院の繰り返しをし、いつ何があるかわからない状態でした。
お店の定休日の時は、朝から晩まで病院に行って、母親の頭をシャンプーや看病などしていました。
仕事で、どれだけ辛いことがあっても、母親にバレないようにしていましたが、母からは「しんどいなら辞めなさいよ」と一言。
たぶん、私の顔を見て何かを見抜きていたのでしょう。
しかし、会社に行っては毎日、【店長と私 対 スタッフ】の毎日。
プライベート・仕事で、心身ともに疲労困憊な日々が続いていました。
お店は、梅田の好立地にあったので、私の心の状態など関係なしに、毎日たくさんのお客様がご来店されていました。
そんなある日の土曜日、お客様をカンセリング(接客)していると、私の膝の上に水が落ちてくるではありませんか・・・・。
「ん?水漏れ?」
しかし上を見上げても水なんて落ちてきていません・・・。でも相変わらず私の膝の上に水が落ちてきています・・・。
鏡を見ると、私の目から大量の涙が溢れてでて、膝の上に落ちているではありませんか!
こんなことがあるのか??
自分が泣いていることにも気付かない状態でした。
その悲しい自分の姿を見ると、更にどんどん涙が溢れてきて涙を止める事ができません。
この時、最初で最後の過呼吸となりました。


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