眠りのリズムが記憶力を高める!

健康

人の体のメカニズム

人の体は、朝に目覚めてから約 15 時間後前後で眠くなるというメカニズムを持っています。
どうしてかというと、朝起きて日の光を浴びてから 14~16 時間くらい経過すると体内時計の作用で眠りのホルモン「メラトニン」が増えてくるからです。

それと、大脳は 15 時間以上使っていると疲れて眠くなる事も影響しています。
という事は、朝起きた時間で夜眠る時間が決まってしまうのですね。

メラトニンには眠気を誘う作用があります。

このメラトニンはトリプトファンというアミノ酸を原料に、セロトニンを経て合成されます。
トリプトファンは体内で合成する事ができないため、食事から摂るしかありません。
トリプトファンを多く含む食品には肉や魚、納豆、卵などがあります。
そこでこれらの食品と、脳のエネルギー源になる糖質を朝食でバランスよく摂るようにする事が重要です。

朝ご飯をしっかり食べ、太陽の光にあたればセロトニンが合成され元気に活動できます。
夜になると、このセロトニンがメラトニンに変換され、ぐっすり眠れるのです。

また、昼間に日の当らない室内で過すと、夜に眠れなくなります。
眠気を誘うホルモンのメラトニンは暗くならないと分泌されませんので、いつまでも電気をつけて明るくしていると、メラトニンが生成されず眠くなりません。

「夜は照明を落として快眠モード」にすることが大切なのです。

そして、この眠りの時間中に脳は情報を整理します。
きょう一日の出来事や、勉強した内容など…です。

人は何のために眠るのか?

それは疲労した大脳の休息と修復、そして情報の整理のためなのです。

少し古い実験になりますが、アメリカの高校生を対象に、成績の高い評価群と低い評価群の睡眠時間と就寝時刻を調べてみました。

成績の高い群では午後 10 時半ごろには就寝し、7 時間 30 分近くの睡眠時間に対して、成績が低い群では就寝時間が 23 時 30 分ごろと遅くなり、それに伴って睡眠時間が短くなっていました。

小学生の就寝時刻と学力偏差値の関わりをみると、午後 8 時以降 9 時までに就寝する子供たちの偏差値が最も高く、就寝時刻が遅くなるにつれて低下する事も分かっています。

学業成績において、ある一定の適切な睡眠時間が必要であり、それを満たす睡眠習慣の大切さがうかがえます。

睡眠と学習の関係性とは?

学習において必要となるのはズバリ「記憶」です。

その記憶にも種類があります。

記憶には長期記憶短期記憶に分類されますが、学習に必要なのは長期記憶です。

その長期記憶にもいくつかの種類が存在します。

長期記憶は宣言的記憶手続き記憶に分けられます。

宣言的記憶は意識的に学習し、思い出した記憶内容を言葉で表現する事ができます。

意識的に思い出す(学習し想起できる)記憶であるところから、顕在記憶とも呼ばれています。

さらに宣言的記憶は「友達と食事に行った」などの生活や社会の出来事に関する記憶と、単語や概念などの事典や辞典のような知識の記憶に分けられ、前者を「エピソード記憶」、後者を「意味記憶」と呼びます。

手続き記憶は「自転車の乗り方」のように「やり方の記憶」であり、内容を言葉で説明する事ができません。

体験の反復により技能が獲得されることは確かですが、それを意識する事も意図的に想起する事もできません。

このような特徴から、潜在記憶とも呼ばれています。

手続き記憶は、さらに技能条件反射プライミングに分類され、技能は認知技能運動技能に分けられます。

色々と長期記憶について説明しましたが、学習において大切な記憶は宣言的記憶です

この宣言的記憶は徐波睡眠時に再処理されて、記憶向上につながると言われます。

徐波睡眠とは脳波上、徐波パターン(デルタ波)が中心の睡眠段階。

睡眠段階 3 と 4 を合わせたものを言います。

レム睡眠に対してノンレム睡眠とも呼ばれ、一夜の睡眠では、睡眠前半に多く、深睡眠の時が徐波睡眠となります。

徐波睡眠は睡眠前半で集中して現れます。

その時にシナプスが太くなり、記憶が向上していくのです。

つまり、学習→睡眠→再学習が最も効率的な学習習慣であり、記憶の定着に繋がるわけですね。

という事から、眠りのリズムを正していく事が記憶力を高める事になるのです。

まとめ

眠りのリズムを作るために・・・

➀朝ご飯をしっかり食べる
②太陽の光にあたる
➂そうする事でセロトニンが合成され元気に活動できる
④夜になると、このセロトニンがメラトニンに変換され、ぐっすり眠れる
⑤眠りの前半で記憶は強化される

という事で、まずは目覚めたら日の光を浴びる習慣をつけましょう!

 

 

 

 

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